この記事では、日本をマンションに例えて政治の問題を浮き彫りにしてみました。
今の日本の政治がどれだけ変なのかを分かりやすく知っていただけると思います。
日本の政治を凝縮した「日本マンション」爆誕!
本来マンションでは各部屋のオーナーである住民全員が管理組合に入り、マンションの共用部分の管理や運営や補修を決めて外注先に発注していきます。
ここでは、マンションの管理組合(住民)を日本の政治の政治家と同じ様に代理制にするとどうなるかを考察してみました。
その新しい試みのマンションの名は「日本マンション」。笑
外注化された管理組合と住民→政治家と国民の比喩から、日本の政治が抱える課題を考えていきましょう。
日本マンションの現状
この「日本マンション」は規模が大きく、管理組合の業務は複雑で仕事量も比較的に多かったので、ある時から外部の管理会社に全ての業務を委託してしまいました。
当然、3〜4年に1回くらいで住民が管理会社を選び直すのですが、それ以外の管理内容や管理方法、予算などを全部任せてあるので住民の負担はほとんどなくなりました。住民が仕事や生活に集中できると大好評です。
しかし、住民の喜びも数年で後悔へと変わっていくのでした…
外注化の弊害
ある時マンションの管理費を少しだけ値上げするという告知が管理会社からされました。この頃から住民は、少しづつ変な感じを覚えていましたが、それが何なのかは分かりませんでした。
管理費が値上げした後も境対策などを理由に、太陽光発電パネルの設置、ゴミ集積場の有料化、街の環境に配慮した外壁の全面塗装工事などがいつの間にか進められる様になりました。
近隣住民への配慮と交流の為とマンションの集会場や共用施設を開放してしまい、知らない人がその辺をうろうろする様になる頃には流石に住民は管理会社が住民を無視して勝手にやっていることがわかってきました。
住民の中にはもっと以前から気が付いていた人もいた様ですが、管理組合が外注化したためにその意見が知られることもありませんでした。
管理費の値上げや事業の計画も、住民の意見を聞かずに管理会社が独断で行ってしまっているのです。
「日本マンション」で起きている弊害は、後に会計を調べることで詳しくわかってきました。不必要な値上げや設備、コストの水増し、マンションの共有部分を管理会社の関連企業が私物化、そして下請業者からのキックバックまでもがわかってきました。
住民(国民)を無視できる仕組み
数年に一度の業者選びだけでマンション管理ができると思っていましたが、住民は決定プロセスから完全に遠ざけられて業者の勝手にされていました。
この後も業者を何回か変えましたが、すぐに同じことが起こってしまいます。何故そうなるのでしょうか?
業者や住民が悪いのでしょうか? いえ、住民を無視できる仕組みこそがもんだいで、この状況は現在の日本の政治が抱える問題と同じなのです。
日本の政治で言えば、政治家や政党を変えても国民を無視できる仕組みはそのままなので何も変わりません。
民意が反映されないから、国民が許すことのない政策、利権政治、官僚の天下り、増税などの民意からかけ離れた政策決定が横行しているのです。
日本マンションも日本政治も同根の問題を抱えています。
それは民主主義の根幹を成す「国民主権(住民の主権)」が形骸化していること。そして、その原因は政治の仕組みにあるのです。
複雑怪奇な政治の問題…でも解決できる
マンションの管理運営の主体は住民です。同様に日本の政治も、国会議員や官僚ではなく国民こそが主体なのです。
マンション管理も大変ですが、利権が複雑に絡み合った政治の問題を解決するのは非常に難解で困難です。
しかし、その多くの問題を辿っていくと、根本には民意を無視できる仕組みが原因にあります。
政治の仕組みの問題点
現在の政治の仕組みは、民意を無視できる内容が多く含まれています。
簡潔に概略をまとめると以下の4つになります。
民意を無視できる政治の仕組み
- 民意が間接的すぎてほとんど反映されない政治の仕組み
- 私利私欲の実現が可能な政治の仕組み
- 国民が理解しにくい難解な政治の仕組み
- 国民のために政治家が法律(仕組み)を整えなくても許される政治の仕組み
今、私たちに出来る大切なこと
日本の政治の問題点や課題はたくさんありますが、それらに共通しているのはうまくいく仕組みになっていない事です。
そして具体的な原因としては、国民を無視しても許される仕組みになっている場合が多いのではないでしょうか。あなたも試しに、政治の問題を思い浮かべてみてください。
国民のために政治家が法律(仕組み)を整える、という政治の仕組みが必要です。まずは、下記の記事を参考にしてみてください。
では、良いマンションライフを!笑
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