民意とは、国民の意思(考え)を指します。民意を反映していない政治とは、具体的にどういう事でしょうか。
例えば、レジ袋有料化、移民政策、何かにつけての増税などと、国民が望まない政策が目につくようになってきています。特に近年では、民意を反映していない政策がなんの抵抗もなく簡単にに進められています。
本来ならば、民主主義の日本の主権者である国民を無視した勝手な政策を行う事は出来ないはずです。※
※日本国憲法前文より、
「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」
以上から、国民は選挙による代表を通じて主権を行使することが保障されています。
国民の主権が守られていないのは大変厄介な問題です。この事を具体的に確認してみましょう。
国益よりもエリート層の私欲が優先
私たちが国民の主権を行使するには、選挙や政治活動を通して政治家に民意を代行してもらう事が前提となります。
簡単に言えば、国民の代表を選んで彼らに国政を任せています。政治家は国民の代表なので、国民の意思=政治家の意思でなければいけません。
もしも国民の意思が政治家に反映されないと、国が勝手なことをしても止める手段がありません。
私は国民の意思は政治家を通して全く反映されていなと考えています。現状では、国民は主権を全く行使できないということです。
政治で国民は無視されている
国民がレジ袋有料化や過剰な増税をやめて欲しいと思っていても、国民の意見は全く政治に反映されません。では、レジ袋や増税の代わりに、戦争や虐殺を政府が勝手に始めたらどうしますか?
これは突拍子も無い例ですが、買い物袋も自由に選べない国民に何も止められません。戦争や虐殺は無いにしても、政治家が私利私欲のために国民を食い物にするのも止められないのです。
政治家の権力は国民から与えられた力ですが、その権力を国益のためではなく自分の利益のために使っても許される仕組みがあるので、誰が政治家になっても私腹を肥やすのは当然かもしれません。
日本のエリート層の協力関係
現状の日本のエリート層は大きく3つに分類できます。
権力を持つ国会議員、実行力がある官僚、財力を持つ財界は、それぞれが対立するよりもエリート層の中だけで協力関係を築く(政官財の談合)のが一番確実で効率的です。
最近の無理矢理な政治を見ると「一般の国民 <<< 政官財のエリート層」というエリート層による先制政治が、既に完成していると考えられます。
これは民意を反映しない政治の仕組みをそのまま放置しておいた結果であると言えます。
先制国家・外交優先・世界政府へと進む
エリート層による先制政治が進み、政官財の談合は国内にとどまりません。グローバル化とは、一般の国民には関係なくエリート層の国際化を意味します。
もし、あなたがエリート層の一員ならば…
例えば、あなたが政官財、どれかのエリート層に属しているとしましょう。
近年頻繁に開かれる国際会議や国際交流で他国の同業者と会う機会が増えるでしょう。あなたの立場や利益を守るためには、日本の国益よりも国外のエリートと仲良くする方が断然楽で有効な手段です。今の日本の仕組みでは民意を気にしなくても良いのですから、邪魔するものは何もありません。
海外では日本よりも強力な階級社会が存在するので、日本のエリートとしては是非とも彼らとお仲間になりたいところです。海外の上流階級は一般の庶民の生活とは比べ物になりません。
階級社会の歴史や文化の重みが日本とは違います。日本の一般庶民のことよりも、目の前のハイソサエティー(上流社会・社交界)にどうやって馴染むのかがとても重要です。
紳士であるあなたは、環境問題、SDGs、LGBT、世界の困った人を助けるのは当然の常識なのです。もちろんレジ袋やストローもいけません。
こうしてあなたは無事に国際的なエリート階級に昇格しました。おめでとうございます。笑
世界で不利な約束をする理由
たんなる推測ではありますが、環境問題、SDGs、LGBT、難民・移民問題、パンデミック条約、米CDC日本事務所などは、上記のような流れで日本に導入されているのではないでしょうか。どれも全くの国民不在で、政官財が勝手に進めているものです。
最近有名なダボス会議や世界経済フォーラムという一般人には???な会議でも、このような単純なことで日本のエリートが出席しているのかもしれません。
世界に変な約束をしてしまうのも、民意を反映しない政治の仕組みをそのまま放置しておいた結果です。
この状況が続くと世界は1つなどと言って、エリート層は徐々に日本の主権を手放そうとするでしょう。なぜならば、それが世界のエリート層が談合した自然な流れであり、彼らの最大の利権になるからです。
世界の一般国民(国別にバラバラ) < 世界のエリート層(国際会議で談合)
今の政治は民主主義ではない「何か」
私たちは本当の民主主義とは違う別の世界に生きていることは確かなようです。
少し前までは陰謀論と片付けられていましたが、実は陰謀でなくても十分あり得ることがわかるでしょう。
単純に表現するならば、日本が中国に似てきたと言えるかもしれません。もちろん言論の自由や法治国家である事は全く違いますが、エリート集団の先制政治という点ではかなり近づいているのではないでしょうか。
以上のことを簡単にまとめると、民意を反映しない政治の行き着く先は下記の様になります。
国民の不満 → 国民の政治不信 → 国民の政治離れ → 政治が民意を無視(先制政治)→国際化優先(今ココ)→(こっそりと徐々に自由を制限)→ 国際エリートによる先制政治(ユーロの様な各国より上位の政府?)
もう、かなり進んでしまっていますね。日本だけではなく、世界中でこの流れが進行しています。最終的にジョージ・オーウェルの1984の様な世界になっても不思議ではありません。
何度も言いますが、民意を反映しない政治の仕組みをそのまま放置しておくと、国民はエリート層の言いなりになるしかありません。
私たちは自分の買い物の袋さえ自由に決められないのですから。
「本当の政治」を取り戻す、唯一の方法
民主主義国である日本国民の立場として、現在の政治は暴走していると言えます。
そしてマスコミも全く機能していません。
政治の何が問題かを誰も認識していないのは、日本人の70%が信頼しているマスコミ様のおかげです。笑
悪い政治家や間抜けな総理の責任を追求しても、今の日本は何も変わらないし、これからも良くなる事はありません。
本当の問題は「本当の政治」を知らない事が原因
本当に変えるべきは、政治の仕組みです。
国民が政治に影響力を行使できないのは政治家が悪いのではなく、政治の仕組みがそうなっているからです。
この記事を書いている時点では、ちょうど自民党の裏金問題で政治家の責任が問われていますが、たとえ政治献金規制法を厳しくしたところで根本の問題には誰も踏み込まないでしょう。
本当の問題とは、どうすれば民意を反映される政治の仕組みを作れるかです。目的をここに定めれば、やるべき事が見えてきます。
このブログでは民意が反映される政治の仕組みを「本当の政治」と呼んでいます。民意を国に反映するのが本来の政治の目的なので、政治の頭に「本当の」と付けました。
「本当の政治」に戻すためには国民がそれを知ることが必要です。
それは、民意で動き、私欲で動かず、わかりやすい政治を目指して政治家が立法する事が「本当の政治」です。
「本当の政治」とは、
1. 民意で動く政治
2. 私欲で動かない政治
3. 国民にわかりやすい政治
4. この仕組みを政治家が立法する
「本当の政治」は、政治家が実行するすべき内容です。
1〜3番は政治のあり方で、4番はその政治を仕組みとして政治家が立法しなさいということです。
4番だけ自己修復機能を要求しているところがミソで、どんな立法も1〜3番を考慮して、官僚ではなく政治家が立法するところも重要です。
この内容はとても重要なので、また別の記事で詳しくご説明します。
残念ながら今の政治の制度では民主主義を実現できていません。それならば本当に民主主義の実践が可能な制度を作っていくしか方法はありません。本当の民主主義を目指してこそ「本当の政治」です。
だからどうした?と今思われましたね?笑
まとめると、今国民にできる大切な事は2つだけです。
1つ、現在の政治は民主主義では無い別の「何か」なので、残念ながら今の国民に主権はないと知る
2つ、本当の民主主義を実行するにはシンプルに、「本当の政治」を基準にして政治家を選ぶ
国民が「本当の政治」を基準にして政治家を選べば、政治家に対して「本当の政治」を実行させるプレッシャーになります。
あなたの予想通り、今の政治の仕組みと複雑な利害関係が絡んできますから、すぐには何も変わらないでしょう。
ですが、国民に主権がない事は由々しき問題ですので、その原因が政治の仕組みにあるならば、錦の御旗※はこちら側にあります。笑
※錦の御旗とは、赤地の錦に金銀で日月の模様を描いた、官軍のしるしである旗で、誰も反対できないように、自分の主張を正当化したり権威づけたりするために掲げるものです。要は、正義はこちら側にある!ということです。
イライラする政治ニュースは、「本当の政治」と比較すると面白い。
by 祝福プロジェクト(笑)
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